筋肥大に効果的な栄養素とは?
人間にとって食事は生命維持ために必要なエネルギーや栄養素を摂取できる唯一の手段です。食事内容によて体型も健康状態も変わります。筋肥大やダイエットにとっても、食事は筋トレと同じぐらい重要です。
食事で最も大切となるのが栄養バランスです。タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどの
栄養素を日々バランスよく摂取する事が基本です。
筋肥大に必要な栄養素はタンパク質だけではない
健康ブームが到来し、運動を積極的に行う方が増加している一方で、筋肉をつけるためにたんぱく質の摂取を積極的にしている方も多いと思います。
しかし、たんぱく質を摂取するだけでは不十分です。頑張った筋トレの効果を最大限出し、筋肉をつけるためにも正しい栄養の知識をつける必要があります。
たんぱく質分解酵素とビタミン類と糖質
いくら多くのたんぱく質を摂取しても、そのたんぱく質が分解→吸収→合成されなければ、栄養として摂った意味がありません。特に現代の偏った食生活では、ホルモンバランスや内臓機能が低下していることが多いこともあり、体内にうまく合成されないケースがあります。
身体の機能を支えているのは、ビタミンとミネラルです。たんぱく質を分解する際にも、ビタミンとミネラルはもちろん使用されます。そして、この2つに加えてもう1つ重要なのがたんぱく質分解酵素です。
日本人は欧米人に比べ、たんぱく質を分解するプロテアーゼというホルモンの分泌される量が少なく、その分、吸収もされにくいと言われています。
たんぱく質を分解、吸収を助ける栄養素
ビタミン類
体内の作用をしているのがビタミンです。各ビタミンに作用がありますが、それぞれの働きが複雑に絡み合って作用するため、どれか一つではなくバランス良く摂ることが重要です。
ビタミンの中でも特に重要とされているのがビタミンB6です。ビタミンB6は、たんぱく質の元になっているアミノ酸の分解を行いますので、筋肉をつけていきたい方にとっては特に重要なビタミンと言えます。他にも、ビタミンCはたんぱく質であるコラーゲンの生成を促す働きもあり、重要と言えます。
たんぱく質分解酵素(プロテアーゼ)
日本人はたんぱく質を分解する酵素が少ないので、食品からたんぱく質分解酵素を摂ると、身体にも負担をかけず効率良くたんぱく質を分解することができます。
〈たんぱく質分解酵素を多く含む食品〉
キャベツ、生姜、ニンニク、パパイヤ、パイナップル、キウイ、バナナなど
糖質
ダイエットでは糖質を減らす傾向にありますが、筋肉をつける上では、糖質は大変重要です。
糖質は体を動かすのに効率的なエネルギー源であり、たんぱく質を取っていても、分解や吸収をするエネルギーがなければ意味がありません。いわば、ガソリンと同じです。
糖質は、たんぱく質と一緒に摂ることで効率的に分解され吸収もよくなりますので、意識的に適量を摂るようにしましょう。